忍者ブログ
ボクシングについて
ボクシングブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

明日、もう日付が変わったから今日か、ノニト・ドネアvsギジェルモ・リゴンドーの試合が実現する。
楽しみな試合だ。
リゴンドー選手の試合はそんなにたくさん見たことがあるわけではないが、速くて上手いのは間違いない。
ドネア選手がどうやって攻略するのか期待したい。

16日の井上尚弥選手のデビュー3戦目と、村田諒太選手のプロテストは、ゴールデンで生中継されるそうだ。
リアルタイムでは見られないだろうが、しっかり録画しておきたい。
井上選手の試合をちゃんと見られるのはこれが初めてなので、本当に楽しみだ。
日本ランキング1位の佐野選手を相手に選んだマッチメイクもいいと思う。
井上選手にとっても、佐野選手にとっても負けられない試合だけど、プレッシャーはより井上選手の方が強いと思う。
ゴールデンで生中継される最初の試合でこける訳にはいかないだろう。
そんな重圧の中で、どんな戦いをするのか楽しみにしている。

それと村田選手。
ついにプロとして本格始動か。
オリンピックの時のスタイルではプロの世界レベルでは通じない、という声があるようだ。
僕もそう思うけど、そんなことは本人が十分にわかった上でのプロ転向だろう。
どんなスタイルで戦うのか、よりプロ向きに変身した村田選手を見るのが楽しみだ。

今の日本ボクシング界には、山中選手、内山選手、八重樫選手など、強くて、初めてボクシングを見る人にとっても面白い試合をしてくれる世界王者がいる。
更に井上選手と村田選手。
できれば新しいボクシングファンがたくさん増えるといいな・・・。
PR
少し前のことになるが、スーパーフライ級の世界王者だった清水智信選手が引退を表明した。
最後の試合では負けても悔しさを感じなかったそうだ。
清水選手は正規のタイトルを獲得したのに休養王者にされたり、振り回された印象がある。
本来のフライ級でもう一度世界を争う試合を見たかったのだが、どんな状況だったにせよ、負けて悔しさを感じないのならもうリングに上がらない方がいいのだろう。
歳をとってから笑って振り返られるようなボクサー人生だったらいいのだが・・・。

そして同じくスーパーフライ級の世界王者だった名城信男選手も、「負けたら引退」と宣言していた試合で敗れてしまった。
最後の試合はフルラウンドじっくりは見ていないのだけど、紙一重の惜しい試合だったと思う。
陣営は「即再戦できるのならもう一度・・・」と言ったという報道もあったけど、恐らくはこのまま引退するのだろう。
名城選手が当時世界ランカーだった本田秀伸さんを破ったのはデビュー5戦目、最初に世界を取ったのはわずかに8戦目。
24戦のうち10戦が世界戦という中身の濃いキャリアだった。
日本タイトルマッチでのリング禍も乗り越えて、本当によく戦ったと思う。
最後まで自分のスタイルを貫き通した名城選手のボクシング人生は尊敬に値する。

清水選手も名城選手も、本当にお疲れ様でした。
清水選手にも名城選手にもいい試合を見せてもらいました。
ありがとうございました。

二人を「選手」と呼ぶのもこの記事が最後かな。
これからは清水さん、名城さんと書くことになるのが少し寂しい。
オリンピックでは柔道の判定が話題になっている。
昨日の海老沼選手の試合を始め、試合中に審判が下した判定をジュリーが覆してしまうことが何度も発生している。
僕はこれまでの柔道の大会をそんなに多く見てきたわけではないが、ジュリーがここまで目立った大会はなかったと思う。
審判たちには、選手達が人生を賭けた試合を裁いているという自覚があるのだろうか?
ジュリーの権限がどこまであるのか知らないのだが、審判たちも、海老沼選手の技が「有効」だと判断したのだったら、断固として「有効」と主張するべきではないか。
審判自身が肉眼で至近距離から見て海老沼選手の技を「有効」と判断したのだったのなら、それは「有効」でよいではないか。
1人の主審だけではなく、2人の副審もいて、計3人で判断しているのだから、それを正しいとするべきではないか。

そして旗判定。
審判たちが一旦青優勢と判断して青旗を上げたんだから、ジュリーから何か言われたとしても、やり直しの判定でも青旗を上げるべきだったのではないか。
審判は試合の本戦と延長戦合わせて8分を通して見て海老沼選手の負けと判断した、その判断を変えるためにはもう一度最初から8分間の試合を全て見直す必要があるはずだ。
旗判定のやり直しまで、時間は8分もかからなかったと思う。
ということは、審判たちは「ただジュリーに言われたから」海老沼選手の勝利の白旗を上げたのだ。
(柔道経験のない僕の目には、延長戦の「有効」は「有効」でよかったと思うし、全体的に明白に海老沼選手が優勢だったように見えたから、最終的に海老沼選手の勝ちになってよかった、と思った。)

篠原信一さんの誤審がきっかけでジュリーの権限が強くなったようだが、やはり、畳の上では審判の権威が最強であるべきだと僕は思う。

審判たちは間違える可能性がある。
しかしジュリーも間違える可能性がある。
ビデオで見ているジュリーの方が、そばで肉眼で見ている審判より間違える可能性が少ないと断言できるのか?
昔からジュリーの権限が強かったら篠原信一さんは金メダリストだっただろうし、「明らかな誤審」の可能性は減ると思うけど・・・。

ボクシングでも、パッキャオvsブラッドリー戦はWBOによる検証で「パッキャオの勝ち」という検証結果になったが、試合結果自体は覆ることはなかった。
その場でジャッジが出した結果がすべてなのだ。

柔道にせよ、ボクシングにせよ、判定は3人の多数決で決まる。
2-1というジャッジの結果は、例えばジャッジが30人いれば20-10くらいになる可能性が高いだろうが、もしかしたら29-1になるかも知れないし、逆に2-28になる可能性だってある。
判定にはどうしても主観が入り込んでしまうので、ジャッジの人選により結果が変わる可能性があるのだ。
誰が判定しても同じ結果になるように、地域による採点基準の差は出来る限り排して、全世界共通の採点基準を浸透させるべきだ。

そして、人生を賭けて競技に取り組んでいる選手たちのためにも、審判・ジャッジは技術を向上させて欲しいものだ。
ラッキーパンチという言葉は、実力では大きく下回る選手が、幸運な一発のパンチによって実力が大きく上回る選手を倒すパンチ、という意味でよく使われている。

果たして、ボクシングにラッキーパンチはあるのだろうか?


ボクシングの「実力」とは、ボクシングの様々な要素を総合した力のことだ。

スピード、パンチ力、スタミナ、テクニック、反射神経など、ボクシングに必要な要素は、ちょっと考えただけでもたくさん挙げられる。

しかし、ボクシングにおけるもっとも重要な要素とは、「認識力」だと僕は考えている。

これを言葉で説明するのは難しいのだけど、無理やり言葉にするとしたら、僕が考えるボクシングにおける「認識力」とは、動画の1秒間のコマ数の差に近いものだと思っている。

通常のカメラで撮影した映像と、ハイスピードカメラで撮影した映像の違い、のようなものが、ボクシングの実力差だと僕は思う。

A・B2人のボクサーが戦っていて、A選手の方がスピードでははるかに上回る、しかし試合ではスピードで劣るB選手の方だけが一方的にパンチを当てている、というような試合の場合、お互いの認識力に大きな差があるのだ。

たとえば、A選手の認識力は1秒間に24コマ、B選手の認識力は1秒間に1000コマ、という感じで。

1秒間に24コマの認識力では、相手が動き出す兆候は認識できないが、1秒間に1000コマの認識力を持っていれば、相手の動き出しのほんのわずかな兆候も読み取ることができるのだ。

それは単に相手の動きが「見える」というのとは違う。

見えていても認識できない場合もあるし、逆に、見えていなくても認識できる場合もある(この辺りが、映像のコマ数の例えとは微妙に違うので、説明が難しいところだ)。

映像のコマ数に例えるより、コンピュータの処理能力に例えた方が近いのかも知れない。

ある選手Aは1秒間に100回の命令を処理できる、別の選手Bは1秒間に1000回の命令を処理できる、となれば、選手Bは選手Aの動きはすべてわかるし、選手Aの「処理の隙間」を突くことができる・・・。

やっぱり、説明が難しいのだが、僕が考える「認識力」とは、「動体視力」という言葉で単純に表現できるものではなく、脳も含めた体全体の処理能力のことなのだ。


僕が初めての6回戦で勝った後、ある4回戦のボクサーとスパーリングをした時のことだ。

それまでの彼とのスパーでは、打ちつ打たれつで6-4くらいで僕がわずかに優勢、というスパーになることが多かったのだが、その時は、彼の動きがすべて手に取るようにわかった。

相手がどう動こうとしているか、どんなパンチを打とうとしているか、自分がどのタイミングでどんなパンチを打てばクリーンヒットするか、すべてがわかった。

彼のパンチは全て空転させ、僕は自在にパンチを打ちまくった。

トレーナーにより、そのスパーは1ラウンド途中でストップになった。

その後も、彼とのスパーは同じような展開になることがほとんどで、最終的には彼とスパーをすることはなくなった。

「彼の動きがすべて見えるようになった」という表現は的確ではない。

「見える」ではなく、全て「わかる」ようになったのだ。

ボクシングの認識力のレベルが1段階上がったのだ、と思った。


恐らく、現役時代の僕と日本ランキング上位の選手、日本ランキング上位の選手と世界レベルの選手の間にも、そのような認識力の差があるのではないかと思う。

認識力に大きな差がある場合、ラッキーパンチを受ける可能性など万に一つもない。

お客さんから見て「危ない!」と思えるギリギリのシーンがあったとしても、戦っている本人はまったく危険ではないのだ。

僕が4回戦のボクサーとスパーをした時のように、相手の動きはすべてわかっていて、わかった上でギリギリのタイミングを選択しているのだから。


逆にいえば、ラッキーパンチ(だと思えるパンチ)が当たったとしたら、それは実力差のある選手同士の試合ではない、ということだ。

ということは、それはラッキーパンチではなく、実力通りの結果ということになる。


ボクシングにラッキーパンチなどあり得ない、というのが、今の僕の考えだ。


認識力はどんな練習をすれば高められるのか、僕にはわからない。

僕の場合は、日々同じようなボクシングの練習をして、試合に出ていたら、ある日突然認識力のレベルが上がっていた。

少しずつではなく、本当にある日突然上がったのだ。

恐らく、毎日毎日、単調な練習を、ちゃんと意識しながら延々と繰り返すことしか、認識力を上げる方法はないのだろう、と思う。

HOME
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
プロフィール
HN:
BJ2号
性別:
男性
自己紹介:
元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
最新CM
スポンサード リンク
最新TB
ブログ内検索
プライバシー ポリシー
・広告配信事業者としての Google は cookie を使用して広告を配信しています。
・Google で cookie を使用することにより、インターネットにおけるご自身のサイトや他のサイトへのアクセス情報に基づいてユーザーに広告を配信することが可能になります。
・ユーザーは Google の広告およびコンテンツ ネットワークに関するプライバシー ポリシーにアクセスし、cookie オプションを使用しないように設定することができます。
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) ボクシングブログ All Rights Reserved