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名城信男選手と内山高志選手
ボクシングブログ

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5月には名城信男選手と内山高志選手の世界タイトルマッチがあって、どちらもテレビ観戦した。

名城信男選手は、前回ドローだったメキシコのウーゴ・カサレス選手との再戦。

前回は前半カサレス、後半名城選手で、最後は後一歩でKOか、というところまで追い詰めたので、今回も後半に期待していた。

ところが今回はカサレスが戦い方を変えて、序盤は名城選手がうまく戦っていたのだが、中盤から後半はすっかりカサレスペースになってしまい、大差判定で敗れてしまった。

テレビでは、もう少し差が小さく見えたのだけど、カサレスの勝利、という結果には異論がない。

名城選手の強いハートは十分に見せてもらったが、完敗だったと思う。

前回、長谷川選手の敗因は戦略の差だったと書いたのだが、名城選手はもっと戦術のレベルを上げなければ、三度目の対戦をしても厳しいのではないかと感じた。

名城選手とカサレスの間には、根性でカバーできる範囲を超えたテクニックの差があったように思う。

それでも、僕は名城選手のファイトが好きだし、もう一度戦うなら心から応援したいと思う。


内山高志選手は、長身のグラナドスとの初防衛戦。

グラナドスの長身と長いリーチを全く苦にせず、ほぼ完璧な内容で試合を進め、6ラウンドに右一発でKO。

内山選手は5ラウンド終盤、少し打たれたように見えたのだが、リプレイで見るとダメージを受けるようなパンチはほとんどもらってなくて、完勝と言っていいだろう。

インタビューを聞いていても謙虚だし、今後も内山選手は強くなり続けるだろう。

内山選手には世界に誇れるチャンピオンになれる可能性があると思う。

今後も応援したい。


この試合に唯一不満があるとすれば、それは6ラウンド目、ストップの時のレフェリーだ。

内山選手の右で倒れたグラナドスに対し、レフェリーがカウントを「エイト」まで数えた。

グラナドスはまだ立たない。

当然、レフェリーが次にするべきことはただ一つ。

カウント「ナイン」を数えることだ。

ところが、レフェリーは立ち上がらないグラナドスに対し「カモン、カモン!」と声をかけて立ち上がらせようとした。

そんなルールはボクシングのルールブックのどこを探しても書いていないはずだ。

立ち上がった選手に対してカウント「エイト」まで数え、その後戦えるかどうか判断するために歩かせることは普通だが、まだ立ち上がっていない選手に対してカウントを止め、「カモン!」はあり得ない・・・。

グラナドスはもしかしたらカウント「ナイン」で立ち上がろうと考えていたかも知れない。

だが、「エイト」の次にカウント「ナイン」が数えられることはなかった。

それでレフェリーの「カモン!」に戸惑っているうちに試合を止められてしまったのではないだろうか。

もしあの場面で続行していても、内山選手の勝ちは動かなかっただろうし、グラナドスは続行しなかったことで、その後蒙ったであろうダメージから救われた。

だけど、わざわざベネズエラから日本までやってきて、恐らく人生最後の世界タイトルマッチの舞台で、あんなタイミングで試合を止められたグラナドスには同情を禁じえない。

納得するまで戦わせてやりたかったなあ。


内山選手の今後の挑戦者と候補としては、ホルヘ・リナレス選手や嶋田雄大選手などの名前が挙がっているようだ。

内山-リナレス、内山-嶋田のどちらの試合も、ボクシングの試合としては素晴らしい試合になるだろうが、どちらにも負けて欲しくないという、複雑な思いで観戦することになりそうだ。

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自己紹介:
元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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