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内山高志選手はどこまで強くなるのか
ボクシングブログ

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内山高志選手のボクシングは圧巻だった。

丁寧に左を突き、強烈な右でボディを叩いておいて、同じ右を顔面へ。

右のボディブローについて、解説の大橋さんと徳山さんは、あれはダメージを与えるためのパンチではなくて顔面に右を当てるための伏線だ、と言っていた。

確かに内山高志選手の狙いもそこにあったんだろうけど、あの右ならダメージも大きかったんじゃないかな。

右ボディブローで打つ相手の左脇腹には、確かに右脇腹のレバーのような急所はない。

だけど、パンチのある選手が強振すれば、肋骨が折れることは決して珍しくないのだ。

ましてや、頬骨を折った内山選手の強烈な右だ。

頬骨よりはるかに細く折れやすい肋骨は大丈夫だったんだろうか・・・。


普通あれだけのパンチ力があれば、振り回してしまいたくなるものだが、内山選手は決して雑にならないし、バランスを崩すこともない。

それはきっと目標がずっと上にあるからなのだろう。

これからどれだけ強くなるのか楽しみだ。

あれだけのパフォーマンスを見せておいて、インタビューでの「先輩王者たちに比べたらまだまだ弱い」という発言は、一部の先輩王者に取っては嫌味にすら聞こえたんじゃないだろうか。

一部の大相撲の横綱よりもずっと品格のある、誇れる世界チャンピオンだと思う。


昨日の試合、多少の被弾はあったし、恐らく相手もかなりパンチがあったのだろうが、見ている方にとってはまったく危なげない試合に見えた。

内山選手は常に自分から試合を作ってペースを取ってしまうから、安心しつつ、それでもいつあのKOパンチが爆発するかワクワクしながら見ていられる。

だが、内山高志選手の真価は、苦戦したときにこそ発揮されるんじゃないかと僕は勝手に思っている。

テレビのドキュメンタリーなどで見る限り、常にあらゆる場面を想定して、それに対する策を用意しているように感じるのだ。

内山選手が苦戦するようなビッグネームとの対戦が本当に楽しみだ。


長谷川穂積選手は、内山高志選手のわずか1階級下で世界タイトルマッチに臨むのか・・・。

内山選手の試合を見てしまうと、長谷川選手の挑戦は本当に難しいことだと改めて思った。

だからこそ、応援したい。
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内山、さらに飛躍してほしいです。
 お久しぶりです。

 TV観戦しました。

 内山は、申し分のない結果でしたが、途中、ムクリスの左を貰うシーンもあり、少しヒヤッとしました。その前の試合における河野を例に挙げるまでもなく、一発でひっくり返る競技ですからね。

 さらに、ムクリスは敗れたため、あまり評価されないでしょうが、あの右ストレートはなかなか破壊力がありそうでした。直撃したら恐るべき威力を発揮したのではないでしょうか。

 ただ、内山が序盤から、上手くプレッシャーをかけたため、世界初挑戦で硬さのある挑戦者は、後手に回り、パンチの打ちだしにスムーズさ欠きました。

 内山は、相手の持ち味を消し、出来るだけ能力を発揮させない、そういう類のクレバーさを持っているのでしょうか。戴冠したサルガド戦などは、こういった印象を強く持ちました。

 話を戻します。序盤、硬さのあったムクリスがややタイミングを掴みはじめた5ラウンド、内山の右フックが炸裂。ここまで、右ボディーをはじめフェイントで誘って、周到に伏線を張っていたのですね。まるで、詰将棋を観る思いでした。

 また、とにかく凄かったのは右フックの後の内山のフィニッシュまでの詰めです。無駄なく、タイミングよくコンパクトな連打を急所に叩き込みました。日本人の世界チャンピオンがこのような恐ろしい詰めを決めるところを観るのは久々です。あれじゃ、立てません。

 内山は戴冠して二度のKO防衛ですが、いずれも手の合う相手との防衛戦だったとおもいます。今後、内山がスピード抜群の挑戦者を迎えた場合、テンポアップした展開のなかで、いかに戦略を組むかが見どころだと思っています。

 今日の内山の勝利で、暫定王者ソリスとの王座統一戦が楽しみになってきました。内山のさらなる飛躍を期待します。

 
 ちなみに、BJ2号さんもおしゃっていましたが、長谷川穂積はフェザー級へ転級だそうですね。

 私も思いました。そのクラスは内山と一階級しか違わないのですね。現在の内山ほど体幹およびパンチの強い選手がフェザー級に存在するか分かりませんが、はじめのうちは相手を選ぶべきでしょう。

sただ、リナレスとの対戦は、今のところ望みません。両者とも、逸材。情けないファンですが、この両者の潰し合いは、ここしばらく勘弁してもらって、それぞれが、別の階級(リナレスがライト級)で、世界を舞台に活躍してもらいたい。というのも、このクラスにおいて、内山は日本人世界王者としては大化けする可能性を秘めていそうです。ただ、現時点では、対リナレスとなるとさすがに厳しい思います。


見張り塔からずっと 2010/09/21(Tue)20:49:07 編集
最後の段落、訂正します。
>sただ、リナレスとの対戦は、

以下、訂正(書き出し以外は同文です。パスワード忘れて、編集できませんでした。申し訳ありません)

 最後に、内山と対戦の噂のあるリナレスですが、、、。この両者の試合は今のところ望みません。両者とも、逸材。情けないファンですが、この両者の潰し合いは、ここしばらく勘弁してもらって、それぞれが、別の階級(リナレスがライト級)で、世界を舞台に活躍してもらいたい。というのも、このクラスにおいて、内山は日本人世界王者としては大化けする可能性を秘めていそうです。ただ、現時点では、対リナレスとなるとさすがに厳しい思います。
見張り塔からずっと 2010/09/21(Tue)21:34:14 編集
内山とリナレス
見張り塔からずっとさん、コメントありがとうございます。

フィニッシュの連打は無駄のない素晴らしい詰めでしたね。

僕もリナレス選手と内山選手の試合は見たいような見たくないような、複雑な気持ちです。

いや、見たいのは見たいのですが、見張り塔からずっとさんがおっしゃる通り、逸材同士が潰し合うのは惜しい、と思ってしまうのです。

世界チャンピオンとはその階級で世界で一番強い人間一人だけがなれるのが正しい姿なのだとは思いますが、やっぱり勿体ないですよね。

本場でリナレス選手以外のビッグネームとの対戦を見てみたいものです。
BJ2号 URL 2010/09/21(Tue)22:19:59 編集
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元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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