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河野公平選手、お疲れ様
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河野公平選手、今回も世界には届かなかった。

トマス・ロハスの試合は初めて見たのだが、強豪との対戦が多いとは言え、あんなに負け数が多い(12敗)選手には見えなかった。

パンチらしいパンチは最終回以外ほとんど受けていないし、右アッパーや左ボディはかなり威力があるように見えた。

2ラウンドと6ラウンド、足を止めて打ち合う場面があって、そこで河野公平選手のパンチもカウンターのタイミングで当たりそうだったから、もしかしたら、と期待はしていたのだが。

6ラウンドにロハスのローブローを受け、7ラウンドに左ボディを受けて効いてしまってからは、期待はほとんど消え、倒されないことを祈るばかりだった。

最終回も、完全に諦めた状態で画面を見ていたのだが、河野公平選手だけは諦めていなかったんだな。

右でダウンを奪い、ストップ寸前まで追い詰めたのは見事だった。


ポイントで一方的にリードされて迎えた最終回、最後だから頑張れ、倒されてもいいから行け!などとセコンドから送り出されることが多いが、実際に逆転できることはほとんどない。

それまでのラウンドも全力で戦ってきて、恐らく数ラウンド前からは「倒されても・・・」と覚悟を決めて前に出て、それでもリードされているのだ。

最終回だけそれまでと違う展開になることはほとんどない。

それでも、河野選手は最終回に見事なダウンを奪って、最後の最後に見せ場を作ってくれた。

素晴らしい精神力だと思う。


話はまったく変わるが、セコンドや解説者などの第三者が「倒されてもいいから行け!」というのはおかしいと僕は思う。

倒されてもいいかどうかを決めるのは選手本人であるべきだ。

第三者が「倒されてもいい」などと言う資格は決してないと思う。

セコンドとの間に信頼関係がない場合はなおさらだ。

僕の現役時代、チーフセコンドは僕のトレーナーがやってくれたが、チーフセコンド以外のセコンドは他のトレーナーやジムのOBなど、普段あまり練習を見ていない人がやることが多かった。

僕がポイントでリードされて迎えた最終回、あまり練習を見ていないセコンドに言われた言葉は今でも覚えている。

「倒されて来い!」

・・・?

倒して来い、の聞き間違いか・・・?

いや、確かに「倒されて来い!」と言われたのだ。

信頼関係のあったチーフセコンドに言われたのなら(それでも酷い言葉だが)、倒される覚悟で前に出て倒せ!という意味だと解釈したかも知れない。

だけど、普段練習を見てもいない人に「倒されて来い!」なんて言われると意味がわからない。

こっちはとっくに、倒されるかも知れない、でも前に出るしかないと覚悟を決めているのに、そんな言葉をかけられて、対戦相手に向かうべき闘志が本の少し自分のコーナーのセコンドに向いたのだった・・・。


話がまったく逸れてしまったが、河野公平選手には、第三者の勝手な希望だが、再起して欲しいと願っている。

昨日の試合を見る限り、このままでは世界を獲れる可能性はかなり低いかも知れない。

だけどもしまだ自分に可能性があると思えるのなら、もう一度戦う姿を見せて欲しいと思っている。
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元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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