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西岡利晃vsノニト・ドネア戦感想
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試合から2日が経ったが、まだショックが抜けきれていない。
どう書いてよいのか考えがまとまらないのだが、あまり時間が経たないうちに、試合の感想、印象を書いておきたい。

西岡利晃選手は勝つために戦った。
前半、少なすぎるくらい手数が少なかったのも、勝つためにはあれがベストな戦い方だったのだと思う。
僕はテレビで観戦しながら、西岡選手が本当によく我慢してるなあ、と思った。
闇雲に手を出せばカウンターが飛んでくるとわかっていても、手を出さないのはフラストレーションが溜まるものだ。
西岡選手は前半、勝つために、自分のパンチを出せるベストのタイミング、ポジションを掴むまでパンチを出さずに我慢していたように僕には見えた。
結局、そのタイミング、ポジションは掴めなかったが・・・。

6ラウンドにドネア選手の左アッパーで倒されてからは西岡選手も反撃し、何発か浅いながらも左がドネア選手の顔面を捉えた。
勇敢だったと思う。

9ラウンドも、西岡選手は勝つために攻撃に転じた。
西岡選手の攻勢の中、一瞬の隙を見逃さなかったドネア選手の右ストレート・・・。
あのタイミングを見逃さないとは・・・。
西岡選手はあの瞬間、武道の言葉でいうと本の一瞬「居ついた」のだと思う。
ドネア選手の右ストレートが西岡選手に見えていたかどうかわからないが、もし見えていたとしても、西岡選手の体は左を打つことに集中して固まっていて、1ミリも動けない状態だったのではないかと思う。
その一瞬を突くドネア選手の認識力の高さには脱帽するしかない。

WOWOWではゲストの香川照之さんが、「西岡は左を打ち込もうとしていた、コンマ何秒かの差で・・・」というようなことを仰っていた。
確かにコンマ何秒、もしかしたらそれより短い、一瞬の差だったと思う。
しかしその一瞬は、ドネア選手にははっきり認識できていたが西岡選手には認識できていなかった。
永遠にも等しい一瞬の差だと僕には感じられた。

何度同じ場面が来たとしても、ドネア選手は西岡選手が左を打つ前に右を打ち抜くだろう。
永遠に打ち抜かれることのないモンスターレフト。
寂しさ、虚しさ・・・、どんな言葉で表現したらよいのかわからない複雑な感情で胸が一杯になってしまう。

しかし、西岡選手は最後まで勝つために立派に戦った。
倒されないためだけに逃げ回るような戦い方は決してしなかった。
すべては勝つために、誇りを持って戦ったのだ。
胸を張って欲しい。

夢を見させてくれてありがとうございました。
心から感謝します。
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無題
西岡選手とドネア選手の試合、あの敗北は何であったのか‥
その後、何度も試合を見直しながら考えていました。

6ラウンドのダウンを喫した直後、西岡選手が脇を閉めたガードから果敢に打ち合い、鋭い左がドネアの胸元に刺さるあわやの場面がありました。
もう少し狙いが高くドネア選手の顎を正面から捉えていたら‥‥ボクシングではそんな空論は通用しませんが、何か悶々としていました。

しかし、このブログを読んで、この試合を何であったか、何が両雄の勝敗を決めたのか、感じとれました。

“一瞬の差、しかしその一瞬は、
永遠にも等しい、一瞬の差”

まさに、そこにあったと思います。

ディフェンシブな西岡選手の戦い方が強く感じられましたが、後で繰り返し見ると、一瞬のチャンスを逃さまいと全神経を集中させ対峙する西岡選手の姿がありました。

素晴らしい試合でした。
マル 2012/10/23(Tue)13:17:11 編集
コメントありがとうございます。
マル様、はじめまして。
コメントありがとうございます。

素晴らしい試合でしたよね!
私はこの試合、まだ2回しかフルラウンドは見ていませんが、今後も事あるごとに何度か見直すような気がしています。
いい試合だったと思います。

感じたままを好き勝手に書いてるブログで、突然更新が途絶えたり復活したりすることもあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
BJ2号 URL 2012/10/23(Tue)17:36:46 編集
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BJ2号
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自己紹介:
元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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