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直前に迫ってきた内藤大助vs亀田興毅戦、僕はチャンピオン内藤大助選手のKO勝利を予想している。
ただ、亀田興毅選手の最近数試合は見ていないので、ちゃんとした根拠のある予想ではない。
予想というより、どちらかと言えば内藤選手のKO勝ちを「期待」している、と言った方が正確かも知れない。
内藤選手のKO勝ちを期待しているとは言え、僕は亀田興毅選手のことが嫌いなわけではない。
プロデビューのずっと前から、TBSの番組で定期的に取り上げられていたので、亀田三兄弟にはかなり注目していた。
デビュー後も順調に勝ち進んで、きっと亀田興毅選手はスーパースターになるんだろうな、と思っていた。
協栄ジムへ移籍後、ワンミーチョークを鮮烈にKOして東洋太平洋のベルトを取った時には、本当に、亀田興毅選手は一体どこまで強くなるんだろう?と心から期待したものだ。
ランダエタとの王座決定戦も、タイトルマッチが決まった経緯には納得できない部分はあったが、亀田興毅選手を応援していた。
その試合、亀田興毅選手は、1ラウンド目でダウンを奪われながらも、最後まで勝負を捨てずに12ラウンド戦い抜いた。
テレビで12ラウンド見終わった時、僕は亀田興毅選手は負けた、と思った。
ああ、亀田興毅選手、こんなところで負けてしまったな、でもこの12ラウンド頑張り抜いた経験は将来役に立つはずだ、まだまだ若いからまた必ずチャンスは来る、その時こそはチャンピオンになって欲しい、と思った。
ところが、出された判定は、亀田興毅選手の勝ち。
え!?とは思ったが、ラウンド毎にポイントをつけながら見ていたわけではないし、ちゃんとラウンド毎につけたら亀田興毅選手の勝ちもあり得るのかな?などと考えていた(後日ちゃんと自分なりに採点しながらビデオを見直してみたら、微妙なラウンドも多かったが、確かに亀田興毅選手の勝ちでもおかしくない僅差の試合だったな、と判定結果には納得した)。
・・・そこまではいい。
問題はその後のインタビューだ。
亀田興毅選手の第一声に、僕は耳を疑った。
「どんなもんじゃ~い!!」
!?
何がどう「どんなもんじゃ~い!!」なのか僕にはまったく理解できなかった。
いや、微妙な判定でも世界を取ったのだから、それは僕なんかにはとても無理な、ものすごいことには違いないのだけど・・・。
亀田興毅選手は、当時の色んな世界チャンピオンや日本チャンピオンを「俺とはレベルが違う」とこき下ろしていたよな。
ミニマム級で新井田選手負けたランダエタ選手には圧勝するのが当然だと思っているような、ものすごいビッグマウスを連発していたよなあ。
行き過ぎたビッグマウスもあったけど、僕はそれまで、亀田興毅選手はきっとものすごく理想の高い、目標を高く持った、向上心の強いボクサーなのだろう、と思っていた。
ところが、あんな試合で、「どんなもんじゃ~い!!」だって!?
意識の高いボクサーなら、例えば昔は比較されることも多かった辰吉丈一郎選手だったら、あんな試合をしたらまずこう言うに違いない。
「不細工な試合してすんません、次はもっといい試合します・・・。」
亀田興毅選手の「どんなもんじゃ~い!!」は、それとは対極の、向上心のかけらも感じられない発言だ。
(話が逸れるが、辰吉選手は、最初の世界戦が決まるまで、ずっと「こんなんで世界チャンピオンとやったら殺される」などと謙虚な発言ばかりしていて、決して世界チャンピオンを弱いとこき下ろすことなどなかった。それなのに亀田興毅選手と比較されることが多くて、違和感ありまくりだった。)
理想の高いボクサーだなんてとんでもない、亀田興毅選手はあの程度の試合で満足してしまうくらいのボクサーだったのか、と悲しくなった。
あの試合以降、過去のビッグマウスも含めて、亀田興毅選手の発言のすべてが痛々しく感じられるようになってしまった。
ビッグマウスは嘘だったんだ、本当は自信がないのに無理して言っていたんだなあ、ということがわかってしまったからだ。
今回の内藤大助選手との試合が決まってからの発言も、痛々しくてたまらない。
「3ラウンドで倒す!!」
・・・本当は、そんなことができるとは亀田興毅選手も思っていないだろう。
それなのに、誰も求めてもいないピエロ役を演じて・・・。
今回の内藤大助選手との試合、内藤大助選手の勝利を願っている。
それも、できればKOで。
KO勝ちが内藤大助選手にとってベストな結果であることはもちろんだけど、亀田興毅選手にとっても、KO負け(できれば今後の試合にダメージの残らない程度の、でも言い訳のしようがない完璧なKO負け)がベストな結果ではないか思う。
試合前のボクサーにKO負けを願うなんて残酷極まりないことだけど、亀田興毅選手の本当の物語は、完全なKO負け、という残酷な結果からしか始まらないのではないか、と僕は思う。
ただ、亀田興毅選手の最近数試合は見ていないので、ちゃんとした根拠のある予想ではない。
予想というより、どちらかと言えば内藤選手のKO勝ちを「期待」している、と言った方が正確かも知れない。
内藤選手のKO勝ちを期待しているとは言え、僕は亀田興毅選手のことが嫌いなわけではない。
プロデビューのずっと前から、TBSの番組で定期的に取り上げられていたので、亀田三兄弟にはかなり注目していた。
デビュー後も順調に勝ち進んで、きっと亀田興毅選手はスーパースターになるんだろうな、と思っていた。
協栄ジムへ移籍後、ワンミーチョークを鮮烈にKOして東洋太平洋のベルトを取った時には、本当に、亀田興毅選手は一体どこまで強くなるんだろう?と心から期待したものだ。
ランダエタとの王座決定戦も、タイトルマッチが決まった経緯には納得できない部分はあったが、亀田興毅選手を応援していた。
その試合、亀田興毅選手は、1ラウンド目でダウンを奪われながらも、最後まで勝負を捨てずに12ラウンド戦い抜いた。
テレビで12ラウンド見終わった時、僕は亀田興毅選手は負けた、と思った。
ああ、亀田興毅選手、こんなところで負けてしまったな、でもこの12ラウンド頑張り抜いた経験は将来役に立つはずだ、まだまだ若いからまた必ずチャンスは来る、その時こそはチャンピオンになって欲しい、と思った。
ところが、出された判定は、亀田興毅選手の勝ち。
え!?とは思ったが、ラウンド毎にポイントをつけながら見ていたわけではないし、ちゃんとラウンド毎につけたら亀田興毅選手の勝ちもあり得るのかな?などと考えていた(後日ちゃんと自分なりに採点しながらビデオを見直してみたら、微妙なラウンドも多かったが、確かに亀田興毅選手の勝ちでもおかしくない僅差の試合だったな、と判定結果には納得した)。
・・・そこまではいい。
問題はその後のインタビューだ。
亀田興毅選手の第一声に、僕は耳を疑った。
「どんなもんじゃ~い!!」
!?
何がどう「どんなもんじゃ~い!!」なのか僕にはまったく理解できなかった。
いや、微妙な判定でも世界を取ったのだから、それは僕なんかにはとても無理な、ものすごいことには違いないのだけど・・・。
亀田興毅選手は、当時の色んな世界チャンピオンや日本チャンピオンを「俺とはレベルが違う」とこき下ろしていたよな。
ミニマム級で新井田選手負けたランダエタ選手には圧勝するのが当然だと思っているような、ものすごいビッグマウスを連発していたよなあ。
行き過ぎたビッグマウスもあったけど、僕はそれまで、亀田興毅選手はきっとものすごく理想の高い、目標を高く持った、向上心の強いボクサーなのだろう、と思っていた。
ところが、あんな試合で、「どんなもんじゃ~い!!」だって!?
意識の高いボクサーなら、例えば昔は比較されることも多かった辰吉丈一郎選手だったら、あんな試合をしたらまずこう言うに違いない。
「不細工な試合してすんません、次はもっといい試合します・・・。」
亀田興毅選手の「どんなもんじゃ~い!!」は、それとは対極の、向上心のかけらも感じられない発言だ。
(話が逸れるが、辰吉選手は、最初の世界戦が決まるまで、ずっと「こんなんで世界チャンピオンとやったら殺される」などと謙虚な発言ばかりしていて、決して世界チャンピオンを弱いとこき下ろすことなどなかった。それなのに亀田興毅選手と比較されることが多くて、違和感ありまくりだった。)
理想の高いボクサーだなんてとんでもない、亀田興毅選手はあの程度の試合で満足してしまうくらいのボクサーだったのか、と悲しくなった。
あの試合以降、過去のビッグマウスも含めて、亀田興毅選手の発言のすべてが痛々しく感じられるようになってしまった。
ビッグマウスは嘘だったんだ、本当は自信がないのに無理して言っていたんだなあ、ということがわかってしまったからだ。
今回の内藤大助選手との試合が決まってからの発言も、痛々しくてたまらない。
「3ラウンドで倒す!!」
・・・本当は、そんなことができるとは亀田興毅選手も思っていないだろう。
それなのに、誰も求めてもいないピエロ役を演じて・・・。
今回の内藤大助選手との試合、内藤大助選手の勝利を願っている。
それも、できればKOで。
KO勝ちが内藤大助選手にとってベストな結果であることはもちろんだけど、亀田興毅選手にとっても、KO負け(できれば今後の試合にダメージの残らない程度の、でも言い訳のしようがない完璧なKO負け)がベストな結果ではないか思う。
試合前のボクサーにKO負けを願うなんて残酷極まりないことだけど、亀田興毅選手の本当の物語は、完全なKO負け、という残酷な結果からしか始まらないのではないか、と僕は思う。
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自己紹介:
元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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