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25日、亀田大毅選手と坂田健史選手の世界戦が行われる。

「1週間で9キロ落とす」という亀田選手の減量のことが話題になっているが、1週間で9キロの減量というのは大げさなんじゃないかな。

以前に別のところ(ボクサーの減量方法)にも書いたのだが、確かに、スパーリングを行う試合1週間前までは絶食や水抜きなど、本格的な減量は始めないことが多い。

それでも、普段よりハードなジムワークをして夕食を軽めにすることで、体重は自然に減ってくるものだ。

恐らく1週間前で5キロオーバーくらいにはなっているんじゃないだろうか。

だとしても、亀田大毅選手の減量がものすごくハードなことは間違いない。

これから落とす体重のかなりの部分は水分だろうから、計量時には水抜きの影響で体温が高くなっているだろう。

いいコンディションを作れるといいのだが・・・。

・・・きっと余計な心配だろう。

仮にも世界チャンピオン、コンディションを作るのは当然だ。

試合前に当然のことである「減量」が話題になるのはあまりプロフェッショナルじゃないなあ。

僕の好きな長谷川選手の場合も減量が話題になっていたけど・・・。


坂田選手も一時期スーパーフライ級に転級しようとしていたくらいだから、フライ級への減量は決して楽ではないのだろう。

両者ともいいコンディションで試合に臨んで欲しい。


試合展開としては、坂田選手の連打の隙間に亀田選手が左フックを振るシーンが目に浮かぶ。

手数は圧倒的に坂田選手だろう。

坂田選手の3~4発に亀田選手の1発くらいか。

近い距離での攻防になるだろう。

坂田選手にとって怖いのは、大毅選手が、興毅選手が内藤選手との戦いで見せたように、徹底して相手を研究しつくして作戦を練り、それをリング上で実行することだ。

大毅選手は押し相撲の練習をしていたらしいから、クリンチや頭をつけての押し合いは多くなりそうだな。

どんな作戦を練ろうとも、最後は坂田選手のハートの強さが上回ることを期待しているのだが・・・。


最後に、無理な減量は、確実にタフネスを奪う。

デンカオセーン戦の前より増えたという体重からフライ級まで落とした亀田選手は、本人もビックリするくらい打たれ弱くなっている可能性がある。

坂田選手の軽く見えるパンチ一発一発が体の芯に響いてくるだろう。

坂田選手が亀田選手をKOするシーンが見られるかも知れない。
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河野公平選手、今回も世界には届かなかった。

トマス・ロハスの試合は初めて見たのだが、強豪との対戦が多いとは言え、あんなに負け数が多い(12敗)選手には見えなかった。

パンチらしいパンチは最終回以外ほとんど受けていないし、右アッパーや左ボディはかなり威力があるように見えた。

2ラウンドと6ラウンド、足を止めて打ち合う場面があって、そこで河野公平選手のパンチもカウンターのタイミングで当たりそうだったから、もしかしたら、と期待はしていたのだが。

6ラウンドにロハスのローブローを受け、7ラウンドに左ボディを受けて効いてしまってからは、期待はほとんど消え、倒されないことを祈るばかりだった。

最終回も、完全に諦めた状態で画面を見ていたのだが、河野公平選手だけは諦めていなかったんだな。

右でダウンを奪い、ストップ寸前まで追い詰めたのは見事だった。


ポイントで一方的にリードされて迎えた最終回、最後だから頑張れ、倒されてもいいから行け!などとセコンドから送り出されることが多いが、実際に逆転できることはほとんどない。

それまでのラウンドも全力で戦ってきて、恐らく数ラウンド前からは「倒されても・・・」と覚悟を決めて前に出て、それでもリードされているのだ。

最終回だけそれまでと違う展開になることはほとんどない。

それでも、河野選手は最終回に見事なダウンを奪って、最後の最後に見せ場を作ってくれた。

素晴らしい精神力だと思う。


話はまったく変わるが、セコンドや解説者などの第三者が「倒されてもいいから行け!」というのはおかしいと僕は思う。

倒されてもいいかどうかを決めるのは選手本人であるべきだ。

第三者が「倒されてもいい」などと言う資格は決してないと思う。

セコンドとの間に信頼関係がない場合はなおさらだ。

僕の現役時代、チーフセコンドは僕のトレーナーがやってくれたが、チーフセコンド以外のセコンドは他のトレーナーやジムのOBなど、普段あまり練習を見ていない人がやることが多かった。

僕がポイントでリードされて迎えた最終回、あまり練習を見ていないセコンドに言われた言葉は今でも覚えている。

「倒されて来い!」

・・・?

倒して来い、の聞き間違いか・・・?

いや、確かに「倒されて来い!」と言われたのだ。

信頼関係のあったチーフセコンドに言われたのなら(それでも酷い言葉だが)、倒される覚悟で前に出て倒せ!という意味だと解釈したかも知れない。

だけど、普段練習を見てもいない人に「倒されて来い!」なんて言われると意味がわからない。

こっちはとっくに、倒されるかも知れない、でも前に出るしかないと覚悟を決めているのに、そんな言葉をかけられて、対戦相手に向かうべき闘志が本の少し自分のコーナーのセコンドに向いたのだった・・・。


話がまったく逸れてしまったが、河野公平選手には、第三者の勝手な希望だが、再起して欲しいと願っている。

昨日の試合を見る限り、このままでは世界を獲れる可能性はかなり低いかも知れない。

だけどもしまだ自分に可能性があると思えるのなら、もう一度戦う姿を見せて欲しいと思っている。
内山高志選手のボクシングは圧巻だった。

丁寧に左を突き、強烈な右でボディを叩いておいて、同じ右を顔面へ。

右のボディブローについて、解説の大橋さんと徳山さんは、あれはダメージを与えるためのパンチではなくて顔面に右を当てるための伏線だ、と言っていた。

確かに内山高志選手の狙いもそこにあったんだろうけど、あの右ならダメージも大きかったんじゃないかな。

右ボディブローで打つ相手の左脇腹には、確かに右脇腹のレバーのような急所はない。

だけど、パンチのある選手が強振すれば、肋骨が折れることは決して珍しくないのだ。

ましてや、頬骨を折った内山選手の強烈な右だ。

頬骨よりはるかに細く折れやすい肋骨は大丈夫だったんだろうか・・・。


普通あれだけのパンチ力があれば、振り回してしまいたくなるものだが、内山選手は決して雑にならないし、バランスを崩すこともない。

それはきっと目標がずっと上にあるからなのだろう。

これからどれだけ強くなるのか楽しみだ。

あれだけのパフォーマンスを見せておいて、インタビューでの「先輩王者たちに比べたらまだまだ弱い」という発言は、一部の先輩王者に取っては嫌味にすら聞こえたんじゃないだろうか。

一部の大相撲の横綱よりもずっと品格のある、誇れる世界チャンピオンだと思う。


昨日の試合、多少の被弾はあったし、恐らく相手もかなりパンチがあったのだろうが、見ている方にとってはまったく危なげない試合に見えた。

内山選手は常に自分から試合を作ってペースを取ってしまうから、安心しつつ、それでもいつあのKOパンチが爆発するかワクワクしながら見ていられる。

だが、内山高志選手の真価は、苦戦したときにこそ発揮されるんじゃないかと僕は勝手に思っている。

テレビのドキュメンタリーなどで見る限り、常にあらゆる場面を想定して、それに対する策を用意しているように感じるのだ。

内山選手が苦戦するようなビッグネームとの対戦が本当に楽しみだ。


長谷川穂積選手は、内山高志選手のわずか1階級下で世界タイトルマッチに臨むのか・・・。

内山選手の試合を見てしまうと、長谷川選手の挑戦は本当に難しいことだと改めて思った。

だからこそ、応援したい。
9月には日本で世界タイトルマッチが開催されることが多いような印象がある。

平仲明信vsモーリス・イースト戦(9月9日)、鬼塚勝也vs松村謙一戦(9月11日)、そして辰吉丈一郎vsビクトル・ラバナレス戦(9月17日)という世界タイトルマッチが立て続けに開催された1992年は特に印象に残っている。

今年も、9月20日には内山高志選手の防衛戦と河野公平選手の王座決定戦が行われる。

内山選手のボクシングは見ていて面白いので、純粋に一ファンとして応援したいと思う。

KO勝ちを期待したいな。

河野選手は気持ちで戦う選手だという印象が強いのだが、実はあまりちゃんと試合を見たことがないので、今回見れることを楽しみにしている。

チャンピオンになったら亀田兄弟とも絡むこともあるのかな?

亀田兄弟と言えば、9月25日には、亀田大毅選手と坂田健史選手の試合が行われる。

本当は坂田選手がデンカオセーンと戦うはずだったところを、勝者が坂田選手と戦うことを条件に割り込んでタイトルを奪った亀田選手。

約束があるとは言え、正直、亀田選手は坂田選手と戦わないのではないかと思っていたので、この試合が実現することは嬉しい。

僕は坂田健史選手を応援したい。

クリンチの多い試合になるかも知れないけど、坂田選手の王座返り咲きの瞬間を見逃さないようにしようと思う。


話しは変わるが、長谷川穂積選手がフェザー級に転級するのではないかというニュースを見た。

正直なところ、負けて階級を上げる、というのはあまり好きではない。

長谷川選手がフェザー級でチャンピオンになったとしても、バンタム級のモンティエルより弱いんだろ?という考えが消えない気がするのだ。

ボクシングの勝敗は、その日の強さを決定するもので、その後の強さには影響しない、だから無理な減量と難しい交渉をしてまでモンティエルに拘るより階級を上げた方がいい、ということは頭ではよくわかっているつもりなんだけど・・・。

何はともあれ、長谷川選手は応援したいな。

パッキャオだって、フライ級でKO負けして階級を上げているが、今やパッキャオがメッグンよい弱いなんて考える人は(僕も含めて)一人もいやしない。

長谷川選手もそんな風に、バンタム級でKO負けしたことが信じられなくなるくらい、フェザー級で大活躍して欲しいものだ。
5月には名城信男選手と内山高志選手の世界タイトルマッチがあって、どちらもテレビ観戦した。

名城信男選手は、前回ドローだったメキシコのウーゴ・カサレス選手との再戦。

前回は前半カサレス、後半名城選手で、最後は後一歩でKOか、というところまで追い詰めたので、今回も後半に期待していた。

ところが今回はカサレスが戦い方を変えて、序盤は名城選手がうまく戦っていたのだが、中盤から後半はすっかりカサレスペースになってしまい、大差判定で敗れてしまった。

テレビでは、もう少し差が小さく見えたのだけど、カサレスの勝利、という結果には異論がない。

名城選手の強いハートは十分に見せてもらったが、完敗だったと思う。

前回、長谷川選手の敗因は戦略の差だったと書いたのだが、名城選手はもっと戦術のレベルを上げなければ、三度目の対戦をしても厳しいのではないかと感じた。

名城選手とカサレスの間には、根性でカバーできる範囲を超えたテクニックの差があったように思う。

それでも、僕は名城選手のファイトが好きだし、もう一度戦うなら心から応援したいと思う。


内山高志選手は、長身のグラナドスとの初防衛戦。

グラナドスの長身と長いリーチを全く苦にせず、ほぼ完璧な内容で試合を進め、6ラウンドに右一発でKO。

内山選手は5ラウンド終盤、少し打たれたように見えたのだが、リプレイで見るとダメージを受けるようなパンチはほとんどもらってなくて、完勝と言っていいだろう。

インタビューを聞いていても謙虚だし、今後も内山選手は強くなり続けるだろう。

内山選手には世界に誇れるチャンピオンになれる可能性があると思う。

今後も応援したい。


この試合に唯一不満があるとすれば、それは6ラウンド目、ストップの時のレフェリーだ。

内山選手の右で倒れたグラナドスに対し、レフェリーがカウントを「エイト」まで数えた。

グラナドスはまだ立たない。

当然、レフェリーが次にするべきことはただ一つ。

カウント「ナイン」を数えることだ。

ところが、レフェリーは立ち上がらないグラナドスに対し「カモン、カモン!」と声をかけて立ち上がらせようとした。

そんなルールはボクシングのルールブックのどこを探しても書いていないはずだ。

立ち上がった選手に対してカウント「エイト」まで数え、その後戦えるかどうか判断するために歩かせることは普通だが、まだ立ち上がっていない選手に対してカウントを止め、「カモン!」はあり得ない・・・。

グラナドスはもしかしたらカウント「ナイン」で立ち上がろうと考えていたかも知れない。

だが、「エイト」の次にカウント「ナイン」が数えられることはなかった。

それでレフェリーの「カモン!」に戸惑っているうちに試合を止められてしまったのではないだろうか。

もしあの場面で続行していても、内山選手の勝ちは動かなかっただろうし、グラナドスは続行しなかったことで、その後蒙ったであろうダメージから救われた。

だけど、わざわざベネズエラから日本までやってきて、恐らく人生最後の世界タイトルマッチの舞台で、あんなタイミングで試合を止められたグラナドスには同情を禁じえない。

納得するまで戦わせてやりたかったなあ。


内山選手の今後の挑戦者と候補としては、ホルヘ・リナレス選手や嶋田雄大選手などの名前が挙がっているようだ。

内山-リナレス、内山-嶋田のどちらの試合も、ボクシングの試合としては素晴らしい試合になるだろうが、どちらにも負けて欲しくないという、複雑な思いで観戦することになりそうだ。

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プロフィール
HN:
BJ2号
性別:
男性
自己紹介:
元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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