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WBC世界王者の井岡一翔選手とWBA世界王者の八重樫東選手(やえがし・あきら。やえがし・あずまではない!!)の、日本初のWBC・WBA王者同士の統一戦が迫ってきた。

井岡選手も八重樫選手もアマチュアエリートからプロ転向し、両者7戦目で世界初挑戦。

井岡選手は初挑戦で世界王者になったが、八重樫選手はイーグル選手に顎を割られて挫折を味わい、二度目の世界挑戦で、タフなチャンピオン・タイのポンサワンに激闘の末TKO勝ちして世界王者になった。

この二人が激突する。

両者とも尊敬できるボクサーであり、どちらも応援しているのだが、僕は井岡選手の勝利を予想する。

ボクシングの色んな要素を比較しても井岡選手の方が八重樫選手を上回っている部分が多いと思うのだが、井岡選手有利と予想する最大の理由は、井岡選手の自己評価・セルフイメージの高さだ。

「八重樫選手が何をやっても「無駄な抵抗」に過ぎない」などの井岡選手のビッグマウスは聞いていて気持ちがいい。

相手を認めた上で、それでも自分の方が上だと心の底から思える井岡選手のセルフイメージの高さは、周りで見ている僕のような一ファンにも、この選手はすごい!と思わせてしまう。

ランカーにすらなれかった自分の話を書くのも気が引けるのだが、今思えば、現役時代に僕が負けた試合はどれも、試合が決まってから「こんな俺があんな強い相手に勝てるわけがない」と一時的にせよ心のどこかで感じたことがあった。

今振り返れば、ジムは僕が勝ってもおかしくない試合を組んでくれていたのだが、僕には「勝てるわけがない」という気持ちがあったのだ。

その弱気を払拭するために厳しい練習をして、顕在意識の部分では「俺の方が強い、俺が勝つ!」と思い込んでいても、潜在意識の深い部分では、「俺が勝てるわけがない」という思いが残っていたような気がする。

僕はセルフイメージが低かったのだ。

セルフイメージの高さは、ボクシングの勝敗を分けるかなり大きなファクターではないかと僕は今思っている。

世界王者だから当然かも知れないが、井岡選手は、潜在意識の底の底から、「何があってもどんな展開になっても自分が勝つ」ということを信じているように思える。

いや、「信じている」という言葉は適切ではないかも知れない。

当たり前の真実を「信じる」必要なんてないからだ。

井岡選手の心の中は、「何があってもどんな展開になっても自分が勝つ」ことを「知っている」というような状態ではないだろうか。

ここまでセルフイメージの高いボクサーは、日本では西岡利晃選手、世界ではフロイド・メイウェザーくらいしか思いつかないくらい、井岡選手のセルフイメージは高いと思う。

そんな井岡選手のセルフイメージの高さが僕にも伝わってしまったのか、今回の試合、井岡選手が八重樫選手に勝つに違いないと僕は思っている。

僕の予想が当たろうと外れようと、どんな結果になるにせよ、井岡一翔選手と八重樫東選手の試合が楽しみで仕方がない。

こんなにワクワクする試合が実現することに感謝したい。
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パッキャオの敗戦という意外な判定が出たブラッドリー戦、月曜日のWOWOW再放送で採点しながら見直した。

ブラッドリーの勝利という結果を知っていたから、ブラッドリーに振れそうなラウンドはブラッドリーに振ったつもりなのだけど、それでも2ポイントはパッキャオの勝ちだと思った。

まあ、僕の採点なんてまったく当てにならないのだけど・・・。

パッキャオの衰え(?)はやはりあると思ったけど、あの試合でパッキャオの負けという判定は難しいなあ。

ブラッドリーは序盤で足を骨折していたというニュースも見た。

骨折しながらあれだけのパフォーマンスができるなんて驚異的だ。

両者ベストコンディションで再戦したらもっといい試合になるだろう。


今朝Yahooニュースを見て驚いたのだが、こんな記事が出ていた。

パッキャオの黒星、再検討へ=WBO

 【ロサンゼルス時事】世界ボクシング機構(WBO)は13日、世界王座6階級を制したマニー・パッキャオ(フィリピン)が判定負けした9日のウエルター級タイトルマッチについて、近くビデオで判定を再検討すると発表した。
 パッキャオは9日、米ネバダ州ラスベガスで行われた4度目の防衛戦で、挑戦者のティモシー・ブラッドリー(米国)に1―2の判定で敗れたが、ジャッジの採点を疑問視する声が高まっていた。
確かに疑問の残る採点だとは思うけれど、試合後に判定を再検討するなんてこれまでにあったのだろうか。

最近ではホプキンスvsドーソン第一戦で、ドーソンのレスリング行為で戦闘不能になったホプキンスが、リング上ではTKO負けを宣せられたが後日ノーコンテストに変更されたように、裁定が覆った例はあるけど、採点結果が再検討されたことなんてなかったと思う。

僅差の試合の敗者から抗議を受けて、判定を「検証」することはよくあるが、「検証」と「再検討」ではニュアンスが異なる。

「検証」だと、本当にジャッジが妥当だったのかを検証するだけで、結果が覆るというニュアンスは感じられない。

対して「再検討」という言葉だと、もう一度採点し直すというニュアンスが感じられるのだ。

ビデオで試合を見直して再度採点して、その結果やっぱりパッキャオが勝っていた、という検討結果になったら試合結果が覆ることがあるのか?

・・・そんなことはないと思うけど・・・。

もし判定が覆るのなら、そもそもリングサイドのジャッジなんて不要だ、という話になってしまう。

WBOが認めたジャッジがリングサイドで採点して出た結果なのだから、疑問は残るが受け入れなければないと僕は思う。

検証だけならよいが、それで試合結果が覆るようなことはあってはならない。

・・・もし判定の再検討で試合結果が覆るのなら、もっと覆して欲しい採点の試合がここ数年の日本にもいくつかあるのだが・・・。
テレビ放送されるボクシングの試合はほぼ見ていたのだが、中々パソコンに向かう気にならず、本当に久しぶりの更新になってしまった。

パッキャオがとうとう敗れてしまった。
僕の印象では、小差だが明白なパッキャオの勝利に思えた。
ラウンド毎に採点していた訳ではないので、あくまでも印象に過ぎないのだが・・・。

しかし、敗北という結果以上に、パッキャオの衰え(?)が悲しかった。
ブラッドリーは速かったし、中盤の苦境からよく回復して終盤をコントロールしたが、もしメイウェザーと戦ったなら、完封と言っていいくらいの大差あるいはストップで敗れてしまうレベルのボクサーだと僕には思えた。
そんなブラッドリーを相手に、終盤のいくつかのラウンドで明白にポイントを奪われてしまったパッキャオを見るのは悲しかった。
昨日のパッキャオの出来では、パッキャオvsメイウェザーが実現しても勝負にならないのではないだろうか。

僕は2010年のパッキャオvsマルガリート戦の後、こんな感想を書いていた。
パッキャオを苦しめるとしたら、マルガリートのような大きな体格の選手ではなく、下の階級から上がってきてパッキャオのスピードを苦にしない選手かも知れない。

ブラッドリーは正にこの条件に当てはまる選手だが、それでも試合前はパッキャオの圧勝だと予想していたし、パッキャオの衰え(?)がなければ、あそこまでパッキャオを苦戦させることはできなかっただろう。

「衰え」という言葉を使ったが、パッキャオは本当に衰えたのか?
ここ2戦のパッキャオの出来はよくなかった。
だがそれは年齢から来る衰えのせいなのか、あるいは多忙やモチベーションの低下による練習不足・調整失敗のせいなのか?
後者であって欲しいと思う。
もしそうならば、ブラッドリーへのリベンジというモチベーションを得たパッキャオは、再戦で蘇ってくれるだろう。

パッキャオはもう十分戦ったし、実際は、程度はわからないが年齢による衰えも、ダメージの蓄積もあるだろう。
引退という選択をしたとしてもこれまでの偉業は変わることなく輝き続ける。
しかし、一ボクシングファンとしてわがままを言わせてもらえるなら、もう少しだけ夢を見させて欲しいと思う。
明日、日本での今年最初の世界タイトルマッチが行われる。

出場する内山高志、三浦隆司、李冽理、下田昭文の4選手とも計量をクリアしたようだ。

今年最初の日本での世界タイトルマッチということでとても楽しみなのだが、残念ながらリアルタイムでは見れそうにない。

このところ出張続きなのだ。

不況のご時勢に仕事があるだけでもありがたいことだけど、ボクシングの世界タイトルマッチを見れないほど忙しいのはちょっとなあ・・・。

もちろん録画の準備はして行くが、見られるのは2月11日からの3連休くらいになりそうだ。

2月5日に行われるトマス・ロハスvs名城信男選手の世界タイトルマッチもそれまで見れないかなあ。

リアルタイムでは見れないけど、出場する全選手が力を出し切って悔いのない試合をすることを祈っている。

明日の試合で特に期待しているのは、やっぱり内山高志選手。

暫定王者のホルヘ・ソリスとの対戦が流れたのは残念だが、今回の相手である三浦隆司選手も強敵だ。

内山選手には、今後世界のビッグネームと戦える可能性を示すためには、圧倒的な強さを見せての勝利が期待されるところだが、三浦選手にも意地があるだろうし、簡単には勝たせてもらえないだろう。

早く試合を見たいものだ・・・。

李冽理選手と下田昭文選手にも期待している。

李冽理選手はタイトルを奪取したプーンサワット戦では見事なアウトボクシングを披露したが、明日はどんなスタイルで戦うのだろう。

下田選手の身体能力の高そうなテンポのよいボクシングは見ていて気持ちがいい。

お互いの意地がぶつかる、いい試合になりそうだ。

本当にリアルタイムで試合を見られないのが残念で仕方がないが、ボクシングの素晴らしさを認識させてくれるような試合を期待している。
フィギュアスケートを見るかM-1グランプリを見るか亀田祭りを見るか迷ったのだが、やっぱりボクシングファンとしてこの試合から目を逸らすべきではないと考え、見てしまった。

不快感だけが残った。

・亀田大毅vsシルビオ・オルティアーヌ戦の感想

これが世界タイトルマッチか・・・、と虚しくなった。

実は大毅選手と坂田選手の試合の時も、なんてレベルの低い世界タイトルマッチなのだろう、という感想は持っていたのだが、それを書いてしまうとあの日の坂田選手が弱かったと認めてしまうことになってしまうので、大毅選手が強かったのだ、と思い込もうとしていたのだ。

しかし・・・、やはり大毅選手は世界タイトルを争うレベルにはなかったのだ、とオルティアーヌ戦を見て確信した。

採点は亀田大毅選手に有利になるだろうと思っていたので、ちょっとでも大毅選手がパンチを出したラウンドは全て大毅選手に採点しながら観戦したつもりだ。

僕の採点結果は、115-113。

勝者はもちろんオルティアーヌ。

大毅選手に最大限ポイントを振ってこの結果なので、普通に採点したら118-110をつけたジャッジに近い結果になっただろう。

ところが、判定は2-1で大毅選手の勝利。

僕が大毅選手に(無理やり)振ったラウンドは1、2、8、9、11。

一体これ以上どのラウンドを大毅選手に振ればよかったのだろう?

亀田大毅選手は手を出さずにポイントを取れる世界でただ一人のボクサーになったのかも知れない。

オルティアーヌのパンチは確かに軽そうに見えた。

だけど、時折出す大毅選手のパンチも同じくらい軽そうに見えたんだけどなあ。

それなら何倍ものパンチを当てたオルティアーヌの圧勝なんじゃないのか・・・。

ボクシングは強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ。

だとしても・・・、この結果は受け入れ難い・・・。

ずっと、亀田大毅選手のペースだ、と言い続けていた実況と解説は本当に僕と同じ試合を見ていたのだろうか・・・。


・亀田興毅vsアレクサンデル・ムニョス戦の感想

ムニョスの衰えに悲しくなった。

1ラウンドが始まった瞬間、ムニョスのあまりのスピードのなさに驚いた。

ムニョスもまた、世界タイトルを争えるレベルではなくなってしまっていたようだ。

僕の採点では115-111で興毅選手の勝利だったが、採点以上に一方的な試合だったように思う。

5、6、10、11ラウンド辺りはムニョスの手数も増えて時折右ストレートやアッパーなどが興毅選手の顔面を捉えた。

長いワンツーには強かった頃のムニョスの片鱗もわずかに残っていた。

だが、これはあくまでも僕の個人的な感想だが、興毅選手は何度かはわざとムニョスのパンチを受けたのではないかと感じた。

ムニョスの衰えは想像以上にひどい、まともにもらっても倒れないくらいにムニョスのパンチには威力がない、余りにも一方的に勝ってしまったらまた叩かれるかも知れない、見てる人も退屈だろう、だったら少しくらいムニョスに見せ場を作らせてやろうか・・・、興毅選手はそんな風に計算してムニョスのパンチを受けていたように僕には感じられたのだ。

あくまでも僕の個人的な感想で、実際にはそんな事はなかったと信じたいが・・・。

僕にはこの試合はただの「弱い者イジメ」にしか見えなかった。

あの強かったムニョスを、そして亀田戦でも最後まで誇りを持って必死に勝ちに行ったムニョスを「弱い者」呼ばわりするのは本当に失礼なことだとはわかっているし、とても悲しいのだが、それでも亀田興毅vsアレクサンデル・ムニョス戦はただの弱い者イジメにしか見えなかったのだ。

試合を見ていた僕の頭の中では、ブルーハーツの昔のヒット曲の一節が鳴っていた。

弱い者たちが夕暮れ 更に弱い者を叩く・・・


明確な力の差があったというのに、大したダメージはないはずのラビットパンチを大げさにアピールして減点を取らせたり、最終ラウンドにはバッティングからのローブローでダウンを奪ったりと、やりたい放題だった。

不快感だけが残った試合。


これで亀田興毅選手は3階級制覇を達成。

この試合の翌日、僕は仕事で新幹線に乗っていたのだが、車内では何度も何度も興毅選手の3階級制覇のニュースが流されていた。

駅で見かけたスポーツ新聞の大半も興毅選手が1面だった。

ボクシングが話題になるのはいつもなら嬉しいはずなのに、悔しさと怒り、それと恥ずかしさにも似た感情に襲われた。

この試合を見て亀田興毅選手に感動した、という人も多いらしい。

そのような人を否定する事はできないが、もう一度だけ書いておこう。

あの試合は、世界タイトルを争える状態ではなかったムニョスを、亀田興毅選手がリングの上でイジメ続けただけの試合だった、と僕は思う。


亀田兄弟は子供の頃の映像を見ると、純粋に世界チャンピオンを目指していたようなのだが、今の彼らはとても応援する気にはなれない。

例えば難関の学校には、純粋に学問を追及するために勉強をしてきた人間と、単にその学校に入るために傾向と対策を分析して受験テクニックを身につけただけの人間の2種類がいると思う。

亀田兄弟は後者のタイプだと僕には思える。

純粋に強さを追求するのではなく、取りやすい世界タイトルを取るためだけに相手に合わせたテクニックを身につけてきた人間のような気がするのだ。

そして、カンニング(バッティングやローブローなどの試合中の不正)や裏口入学(不正な政治力の駆使?)までも行っているように見えてしまう。

純粋に学問を追及して勉強した人間には「賢い」という形容詞が似合うが、受験テクニックだけを身につけて学歴だけを得た人間や今の亀田兄弟には「小賢しい」という形容詞がピッタリな気がする。

残念ながら今後も亀田兄弟を再び応援しようという気にはなれないだろう。


これらの試合を世界タイトルマッチと認定したWBAが悪いのだが、誰がどうやってWBAに認定させたのか?

今後このような事が起きないようにするためにはどうすればいいのか?

世界タイトルの権威を取り戻すためにはどうすればいいのか?

・・・問題は山積みだ。

現在は1ボクシングファンに過ぎない元プロボクサーの僕にできることは、ブログを書くくらいのことしか思いつかないのだが・・・。

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プロフィール
HN:
BJ2号
性別:
男性
自己紹介:
元プロボクサー、現ボクシングファン。
最近はほとんどテレビ観戦(地上波とWOWOW)のみ。
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